2021年3月19日金曜日

三月

三月は卒入学の季節ですが、我が家も長男が高校を卒業しました。超短縮の卒業式で保護者1名のみ参加が許される中、涙もない式でした。写真もろくすっぽ撮れないまま、息子は友達と、私は一人で学校を後にしました。昔ながらの黒い学ランも見納めです。

黒白コンビのシニアワンコには、もう入学も試験もなくのーんびりと過ごしております♪



桜も早々と咲き始めました。花が咲くと元気と力をもらってウキウキするのはなんででしょう。

ぽかぽか陽気にさそわれて日向ぼっこ。並んだ可愛いおしり♡


そして、特別な日。ジュリが8年間一緒に暮らしたユーザーさんが会いに来てくれました!
ジュリの母犬、エミーちゃんご家族、活躍中の2代目盲導犬の母犬、姉妹犬、そしてパピーウォーカーさん、とご縁のある方々が集まってくれて幸せな時間を過ごしました。

ジュリが喜ぶだろうとは想像していましたが、ユーザーさんがジュリのリードを持つと、ジュリの背筋がピンと伸びるようにスイッチがONとなって、ピタリと左側についてユーザーさんとご主人のお二人とちらりちらりと確認しながらスタスタと歩き始めました。とてもとても嬉しそうに♡
実は、最近の散歩ではジュリは遅れがちで、後ろからハァハァと息荒く「ついてくる」といった様子だったので、体調が悪いのではないか、老いが早いのかと心配していたのです。でも、ユーザーさんがリードを持つと、スタスタ歩けたので本当に驚きました。

盲導犬にとって、ハーネスをつけることが仕事モードになるスイッチだと考えていましたが、そうではなくてユーザーさんとの関係性なんですね。


帰り道、現役盲導犬と歩くユーザーさんが歩き始めると、ジュリが「自分が!」と言いたげに猛スピードで小走りで追いかけ、現役ちゃんとユーザーさんの間に入ろう入ろうと引っ張るのを私は力一杯止める必要がありました。結局、現役ちゃんの左について並走していました。
その後、ユーザーさんが車に乗るのを見送った際も、当然ジュリも車に乗ろうとし、車が去った後はキョロキョロと探していました。

その様子を家族に話すと、「ジュリが可哀想!」とみんな叫んでいました(^_^;)。
でもね、家に帰ったらひっくり返って幸せそうに寝てたから、いまの生活もそれなりに満足してくれてると思いたいです。

ハーネスがなくてもお仕事モードになる姿を見て、ジュリにとって住み慣れた家を離れるのは戸惑いも大きかったでしょうが、環境を大きく変えることで仕事を忘れて本当に引退できたのではないかな、とも感じました。
散歩する時も、オデットがくんくん臭うところに顔を並べてくんくんして、すっかり駄犬への道まっしぐらです。


私がキッチンにいると2匹で見張り、食事中は足元で見張り、食欲旺盛です。
黒と白の2匹を連れていると、声をかけられることがグンと増えました。それに、ジュリの優しい表情が人を呼ぶのは間違い無いです。
いつまでも元気でいて欲しいから、時々、ユーザーさんにスイッチを入れてもらって若返ったり、駄犬から立派な盲導犬にシフトチェンジして刺激を与えてもらいましょう(^ ^)